《ルートの説明》
昨年秋(171101)に江戸崎の寺社巡りをいたしました。今回は江戸崎八景(正確には、江戸崎八景跡)を巡ってきました。
江戸崎八景とは、明治末年に詩歌にうたわれ選定された八か所の風景です。すなわち「医王山の暮雪」「曳舟の夜雨」
「江崎山の晩鐘」「高田の落雁」「羅漢山の夕照」「吹上の秋月」「洲崎の晴嵐」「浜河岸の帰帆」です。 往時の江戸崎に
風景を愛でて詩歌を詠む文化があったという事ですね。平成元年に地元商工会によって石碑が建立されました。
ところで、正月の座興として印西の住人トムが、僭越ながら、それら八景に相応しい歌を詠んでみました。ご覧ください。


若草大橋を渡り切った所から北方を見る。筑波山がくっきり見えます。

小野川沿いに下って来て、曳舟橋を渡ると右側に「曳舟の夜雨」の碑があります。前回来たときは
まったく気が付きませんでした。遠くに見える高架は圏央道です。では一首・・・。
たそがれて 逢曳舟(あいびきぶね)の 点す灯に 来ぬ人を待つ 雨の小野川
(注)逢曳舟とは逢引舟(デート用の船)と地名の曳舟を重ねたトムの造語。

江戸崎市街のメインストリート。ここを北上して吹上を目指します。不動院を過ぎると登り坂となります。

江戸崎総合高校の先にある「吹上の秋月」の碑。高台にあります。眼下の農地は、昔は榎ヶ浦という湖だった
そうで、湖面に映る秋の月が美しかったと言われています。
吹上げて また吹降ろす 仇風に 水面の月の 乱る秋の夜

行きに通過した不動院の仁王門に帰りに寄りました。「医王山の暮雪」の碑。ここはかつて関東八檀林の
一つに数えられた大寺院でした。
不動心 求め詣でる 石段に 行く手遮る 夕暮れの雪

管天寺境内の「江崎山の晩鐘」の碑。 この寺は、中世、200年にわたり県南に威をふるった土岐原氏の
菩提所です。
武士(もののふ)の 美濃より出でし 夢いずこ 暮れゆく空に 遠き鐘の音
(注)土岐原氏は美濃からこの地にやってきました。

「洲崎の晴嵐」の碑。ここはかつて水面越に江戸崎を一望できた岬の突端だったそうです。
風立ちぬ 洲崎の浜に 立つ君の 髪のなびきて 青き空見ゆ

洲崎から水路沿いの道を大正橋に向かいます。

「浜河岸の帰帆」の碑。川沿いにあるのですが、フェンスがあって、川からは行けません。大正橋から
迂回して辿り着きました。
江戸航路 戻りし父の 船見えて 子らは走りて 母に知らせん

大正橋を渡り、R103を進み、江戸崎総合運動公園の駐車場の向かいの植込みの中に「高田の落雁」
の碑があります。
高田なる 水辺の葦も 立ち枯れて 霜降る里に 渡る雁(かりがね)

八景の最後は「羅漢山の夕照」。ここは前回来ています。瑞祥院の裏山の羅漢山の五百羅漢は必見
です。
石仏の 笑みに紅さす 夕照(せきしょう)の 羅漢の山に 一人立ちおり